フラメンコいろいろ♪

2018年6月28日 (木)

土々呂小学校ワークショップ

6/21の宮崎県土々呂小学校でのフラメンコワークショップ、そして延岡市カフェラベルファムさんでのライブ、ともに無事に終わりました。

疲れと思いがいっぱいいっぱいになり過ぎて、こうやって振り返るのに1週間も経過してしまいました。備忘録にて長文お許しください。

土々呂小学校では308名の児童の皆さん、先生方に加え、ご父兄の皆さん、近隣の住民の皆さんにもご参加頂きました。

前日、6/20 13時。フラメンコギター19本、こどもエプロン236枚、カスタネット15組、フラメンコシューズを10足にコンパネ半畳12枚、音響機材と6人分の荷物を加え、大きなワゴン車2台がギューギュー詰めにて別府を出発。前夜からの雨は降り止まず、延岡道路では滝のような雨の中をジャブジャブと。16時頃小学校到着。展示とステージの位置を決めてからリハ。終了後、撤収。神田川にてボリューム満点の夕飯いただく。荷積み作業の時だけ雨が緩む奇跡。



6/21木、朝8時よりセッティング。デモンストレーションの流れを再びリハ。延岡より田村さん、愛甲さん合流いただく。



9:40〜10:30 デモンストレーション
10:30〜10:50 休憩 および 展示体験
10:50〜11:15 ワークショップ と 実演

G 野崎智文 C 山崎美佳
B 川上摩紀 下郡紀子 太田マキ
音響 山崎コーゾー
サポート 田村真由美 愛甲容子

昨年の高千穂小、つい先々週の川南小でのワークショップで見えた課題を解決するべく、ほぼ全て一新、初心に返ってのワークショップ。

オープニングは勢いよくセビジャーナス。出て行くまでは手が震えるような緊張。子供達の可愛い顔が見える。目を合わせる。大丈夫。





デモンストレーションを50分に戻し、少しストーリー仕立てでフラメンコについて話をしていく。まずは歌が始まる。みかさんの声に子供たちが惹きつけられ、ギターが始まる。野崎さんにギターの説明をしてもらい、後で触れるよ、とつけ加えると子供達から歓声が。パルマも加わりテンションが上がる。





踊りはパリージョ(カスタネット)とサポテアードの実演。シューズの裏までしっかり見てもらう。子供たちは興味津々で後ろの子は立ち上がって見てる。まきちゃんのサパテアードに子供達の目はまんまる笑。かわいい。
そしてハレオの練習。オレー、ビエーン!元気いっぱいの声が気持ちいい。

バイレソロ3曲はそれぞれ踊る人が曲について話してから踊りました。きこさんのティエントから子供達のオレーの波がすごい。タンゴになると手拍子とオレーの大きなうねりが起こった。思わず隣の川まきちゃんと目を合わせる。まきちゃんもう泣いてる!まだまだ踊る前ですから笑。でもわかるー。私もグッと来そうなところをこらえて、この最高に美しい時間をしっかり心に焼き付けました。

まきちゃんのソレア、私のバタのアレグリアスを終えて最後は歌のコーナー。ベルデの歌詞を日本語訳もまじえたものをギターの野崎くんにアレンジしてもらい、ポジョメンバーで録音したのを1週間給食の時間にかけて頂いたので、練習する前からみんな歌えてる!すごい!子供達の歌で私達が踊りデモは終了。

休憩時間は低・中・高学年が交代で
パリージョ、フラメンコシューズ、フラメンコギターを見て触れて体験する。前回の川南小から始めた展示体験。川南小学校では児童数が多い為、一部の児童にしか体験がままならなかったが、今回、休憩時間を長く取り、先生方に誘導して頂く事で、今までで一番沢山の子供たちにギターやシューズ、パリージョを体験してもらう事ができた。







子供たちからも沢山話しかけてくれて色んな声を聞かせてくれた。この展示体験タイムは今回の大きな収穫。実りある時間でした。

そしてワークショップ。ギターはステージ上で。
下で踊りのワーク。メンバーみんなで試行錯誤してきたワーク。私達の声がきちんと子供たちに届くように、やっている事が見えるように。音響のコーゾーさんや、かけつけてくれた延岡の皆さんのサポートがありがたい。

最後に全員でベルデを歌い、弾き、踊った。オレー!
感無量の瞬間でした。





実はギターが1本足りなかったり、靴が入らない子がいたり、今回もエプロンが全員には足りなかったり。少し難しい言葉で話してしまってたり。もっとこういう風にすれば良いのかも、というポイントもまた沢山見えてきました。でも、今月2校にお邪魔させて頂いて、ドタバタ失敗を重ねながら、ひとつ自分達らしい形のようなものも見えてきた気がしています。

一年前にギター7本から始めた私達ポジョ・フリートスの学校ワークショップ。沢山の子供たち、先生方と出会う中でメンバーそれぞれに一年前とは違う自分達を発見し、お互いへの信頼や感謝がとても深くなりました。
私はこの個性豊かなタイプが違うメンバーの優しさの中で、甘える、託す、という事ができるようになりました。1年前は全員ほぼ知らない人だったのが嘘のよう。迷ったら声を聞き助けてもらう。自分とは違う視点にハッと気づかされる事が沢山。そんな仲間に会えて本当にありがたいです。

土々呂小を出る時、ある男の子に声をかけられました。座ってられない子がいるので気にしないでくださいね、と先生方に言われたその子が「楽しかった!またぜったいきてね!」と満面の笑顔で見送ってくれました。

私がマイクで喋っている間、ずっと私のところに小さな葉っぱとか、糸とかを渡しにきてくれた1年生の女の子もいた。話しかけたいけど言葉にならない。私を見つめる澄んだ目が忘れられない。

川南小学校の朝のリハーサルを食い入るように見てくれた支援学級の子供達。延岡ライブの日に川南小の先生が見に来てくださって子供達からのお手紙をいただきました。フラメンコのみんな!楽しかったよ!
なんてステキなコトバを紡いでくれるんだ。元気が出るし涙も出る。

フラメンコには人の心を開いて動かすエネルギーがある。絶対に。しみじみそう感じます。
色んな奇跡が重なって、フラメンコに出会い、こうして踊らせて頂いているのだから、この素晴らしいものを伝える、という事に対して、文字通りの一生懸命でなくては、と思います。

ワークショップ、ライブと終えた延岡での打ち上げで、この学校とのご縁を繋いでくださった田村さんが言いました。「子供達に教えるのって難しいやろ?勉強になるやろ?でもこれが、本当におしえる、って事なんよ。」

本当にかけがえない学びを頂いています。
大切なことを伝えて、人と、ともに感じる為の真剣な努力を惜しまない自分にどうかなれますように。

川南小学校の皆様、土々呂小学校の皆様、サポート頂きました全ての皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました!

土々呂小学校のホームページに鑑賞教室の様子を掲載頂きました。よろしければ、ご覧ください。

https://cms.miyazaki-c.ed.jp/1715/htdocs/index.php?action=pages_view_main&pcviewer_flag=1&nc_session=4119t0q9oafk22rebpo4tp1sd6


2018年4月21日 (土)

リハーサル

来週の公演に向け、カディスからモミ、マドリーからアントニオが来てソロのリハーサルが始まった。アントニオとは9年ぶりに会ったよ。変わらない笑顔とお互いにおっきくなった体笑笑。

ふたりとのリハーサルは最高に楽しい。シンプルなパロ(曲)がふたりの開けてくれる引き出しから出てくるレトラとメロディでキラキラする。大好きなあの歌も歌ってくれるのです。この人達とだから出来る1曲。アイデアもつられて沸いてくる。本番まで楽しみます!

ホセ・ルビッチが言った。ブレリアはconvivenciaだ。
わたしにとってフラメンコはconvivenciaだ。
それは共にその瞬間を生きるということ。
ともにいる時間を美しい言葉と音、優しいリズムで彩る。とても幸せな事ですね。感謝。

2017年12月11日 (月)

ヘレスとわたし

はからずも今年はヘレスのアルティスタとのご縁が色々とありまして。

今日は東京にて今枝ちゃんの主催によるソニケテ・デ・ヘレスクルシージョにカンテ部のみんなと参加しました。
先生のマヌエル・デ・ラ・ニナは初来日の22歳。彼が子供の頃所属していたsoniqueteの動画はたっくさん見ていたので、すっかりオトナになった姿にちょっと感動。ヘレスはサンティアゴのブレリアを習いました。
まぁ、とにかく明るい、楽しい、すごい、パワフル!!!沢山笑っていっぱい歌って気持ちよかった~。教えるのも本当に上手。まだクルシージョは続くようです。私のfacebookページでチラシをシェアしていますのでぜひご都合つく方は参加してくださいませ。本当にエネルギッシュで楽しいクラス。しかも通訳付きなのでスペイン語が苦手でも安心。
あぁ、また受けたいなぁ。ライブ見たいなぁ。。。
そしてもう一つのご縁は来年のエル・トロ来日ライブです。
夏に別府に来てくれたアナ・マリア・ロペスの伴唱もしてたというご縁もありまして、日本全国をまわるツアーの中で大分にも来てくれます。東京でもライブが色々とあるようです。
ヘレスの素晴らしい唄、アルテが沢山の方に届きますよう。
私も楽しみながら勉強します!

2017年6月26日 (月)

通しリハーサル第一弾終了!

いよいよ今週末!

土曜は発表会の総稽古でした。昼つくばクラスからの駆け込みでしたが、難なく間に合い、初めてほぼ全員が顔を揃え、ミュージシャンも勢揃い。心配していたオープニング・フィナーレも何とかまとまりホッ。
それぞれの踊りもこの日はミュージシャンにほぼほぼパルマをお任せして、どれだけみんなの踊りで伝わるか、様子を見るスタンスで通してもらいました。まだまだコンパスが不安な部分もありますが、それぞれ表現しようとしている姿勢はすごく伝わって来て、これがさらにお客様にも届くようあと1週間、変化をしていけばいいなと思います。
踊っている人にはわかりにくいけれど、音程の違う男女で一緒に歌う事や、リハで初めて見る曲を2本のギターで弾くことはとても大変な事です。発表会は曲数も多く、時間がない中、譲り合う心で空気良くそんな大変な部分をサラっと助けてくれるミュージシャンには感謝感謝。
あとは当日に向けてのもう一押し。みんなでがんばろ~!
私も最後の準備諸々、皆さんに助けて頂きながら頑張ります。
ばも~!

2017年6月18日 (日)

第1回フラメンコショー&ワークショップ@五十鈴小学校~いよいよワークショップ

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10分休憩を挟みいよいよワークショップへ。
ショーが終わった段階で押し気味だったので、パルマは手短に。さっきしっかり見てたから足手手手の4拍子は秒速でクリア。
すると子供たちはパルマのスピードを段々上げていって、(上がったのではない。意志を持って上げたのだ)、超速にしてキャーなんていいながら、大爆笑しながらめっさ楽しんでいる。人はスピードが出ると楽しい、んだね。フラメンコのスビーダって人間の自然な欲求なんだな、なんてあらためて再発見。

そしてバイレ。
川上磨紀先生による「タララ」振付け。
磨紀先生が「好きなフルーツは?」との問いに一斉に答える子供達。フルーツをとって、ポケットに入れて...あぁ!振りが一個足りんやった!のハプニングもさすがのまきちゃん、笑いに変えて子供たちを惹きつけていく。
子供達は猛スピードで難なくバイレをクリア。全身を揺らして踊ってる。特に最後の「足ドン」(床をトン・トン・・トントンと踏み鳴らす)では262人が本気でやるので体育館が揺れた(笑)。子供たちには手ならぬ足加減なんてないのだ。先生たちからクレーム来ないかしらと心配になるような大震動。

そしていよいよギターの時間。

ステージ横に並んだギターを指さしたら子供達からどよめきが。
「ギター弾きたい人?」と聞いたら「ハイハイハイハイハイ~!」の大合唱!!!
ほとんどの子が手を挙げてたのではなかろうか。
ギターは7本。子供262人...どうしよう

事前打ち合わせの時は「田舎の子やから、あんまり積極的に自分達から立候補はせんかもね~」と担当の先生やTさんがお話されていたので、これは嬉しい大誤算。
ただ、ちょっと困った。はて、これはどうやって7人選んだものか。
担任の先生方と相談し、大人サイズのギターゆえに4年生以上の高学年から代表を選ぶ事に。4年生1人。5年生3人。6年生3人出てもらう。

子供たちは1~3年生が前、4~6年生が後ろ側に整列していて前ブロックの中でも特に何人かは、私の後をついて来る勢いで「ハイハイ、僕弾きたい!」と目の前に手を出して来ていた。
私が「ギターが大きいから高学年の皆さんにお願いしましょう」と言った時の彼らの落胆ぶりといったら。ショボーンとしぼんだ子達の姿は本当に切なくて申し訳なくて胸が痛くなった。ごめんね。
選ばれた上級生は緊張しながらもすごく誇らしそうに見える。女の子もひとり入ってくれた。

7本のギタ-。今回はこれが車に載せられるマックスの数だったのだけど、やっぱり持って来る本数や、弾いてもらう子供の決め方、時間配分などの反省材料、次回までにもっとこうしたい、というのが多々見つかった。
もっと沢山の子供に触れさせてあげられるようこれから考えていこう。閑話休題。

さて、ギターの指導はもちろんギタリスト野崎智文さん。旅の中でもワイガヤ女子の話をニコニコと優しく聞いてくれていた智さんですが、子供達にもやはりニコニコと優しく丁寧に指導してくれる。
左手で弦を押さえ、右手親指を一番上の弦の上に置き、残りの弦を人差し指ではじく。
あらかじめカンテのミカさんの高さにカポを合わせておいてくれたので、生徒たちのギターからはAマイナーのコードが流れ出した。
フラメンコらしくギターを指で叩くゴルペを入れて3回コードをかき鳴らす。
器用に鳴らしている子もいれば、指がずれてなかなか上手くいかない子もいる。でも全員一生懸命。
ワイヤレスマイクでそれぞれの音を拾ってあげる。子供たちが初めて鳴らすギターの音は優しく清らかだった。

そしてカンテ。事前に「タララ」の音源を小学校に送っており地域の合唱コンクールに出る4年生がサビを覚えてくれてきていたが、やはり全員に。と山﨑美佳先生の歌詞指導。
子供たちの記憶力はすんばらしいのであっという間にクリア。

で最後に4年生が唄、7人ギター、みんなで踊り「タララ」を大合奏となった。
カンテのみんなもマイクを向けるとどんどん顔を近づけてくる。みんな自分の声を聞いてほしいのだ。
磨紀先生は子供たちの中に入って踊り、キコさんと私はステージで。
「アイ、タララ、シー。アイ、タララ、ノー」何度も何度も繰り返しスビーダしていってワークショップ終了。

何のてらいもなく自分を出し切る子供達にどれだけ多くの事を教えられたことか。
学校の先生達も、子供達のテンションに本当にビックリしたとおっしゃっていた。
メンバー全員が心の中にずっしりと大切なモノを頂いた。

私はというと、上手くいったのかどうか、についてよりも、「これから」この頂いたモノをどうやってより良い形にできるか、について自然に頭が切り替わった。クラウドファンディングをお願いしていた時、おぼろげにこんな事できたらいいんじゃないかな、でもできるのかなと不安をはらんでいた気持ちが「これはやらなくちゃいけない。これからちゃんと腰を据えてやるべき大切な仕事だ。」という確信に変わりました。
フラメンコがどうこう、ではなくて、子供達が思い切り声を出し体を動かし五感を総動員して自分を表現する、本物の楽器に触れる、ひととともに楽しむ事で、何か心に残る時間を過ごしてもらえるんじゃないか、と思う。
やり方を磨いて、わかりやすい形にすれば、自分達じゃなくても、日本全国でこういう事ができるんじゃないか。おとなも子供もかけがえない時間を過ごせるんじゃないか。

最後に6年生の代表からお礼の言葉を頂いた。緊張した面持ちと素朴で心に届く言葉にふと笑顔になる。そして視界が滲んできた。
私からも特大の「ありがとう」を。子供達へ。先生方へ。お世話してくださったスーパーなスタッフTさんHちゃん。子供たちの音を届けてくれたKOさんへ。
そして未知の世界に一緒に飛び込んでくれたPollos Fritosのメンバー、きこさん、みかさん、まきちゃん、ともさんへ。

さて、チキン南蛮食べて夜ライブへ!

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2017年6月17日 (土)

第1回フラメンコショー&ワークショップ@五十鈴小学校~準備編

6/15朝の飛行機で大分入りから別府にてギターを積み込み、大分へ。3時間のリハーサル。
皆さんとは面識はあっても本格的な共演は初めてで少し緊張しながら翌日の小学校での流れ、夜のライブの内容についてつめていく。
何をどういう順序で進めていくのか。手探り状態だがキリをつけて、ギターの積み込み。みんなのスーツケースと7本のギターを積むと8人乗りのノアも後ろがやっと見えるか見えないかの状態に。

18:00 大分を出発。
車中、からあげととり天の違い、向かうべく延岡のチキン南蛮について熱いトークが交わされる。まさかこれが後に重要な意味を持とうとは...誰もまだ知らなかった。

20:00 延岡市ロイヤルホテル到着。ホテル向かいのレストランで今回延岡側のお世話を全て請け負ってくださったTさんと親友のHさんが待っていてくれた。Tさんとは下見以来の再会。Tさんの旦那様、息子さんも後から加わりディナー。
楽しいけれどどこかソワソワの夜。

当日、朝9時に会場入り。荷物とギターを降ろし、大分県玖珠市から来てくれた音響のKOさんと合流。
昨夜遅くまでおもてなししてくださったTさんとHさんはもう既にコンパネのセッティングを始めてくれている。あぁ。感謝。
楽屋となる演台脇にはキンキンに凍ったおしぼりと飲み物が。あぁ。

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箱から取り出した7台の新品ギター。ケースから出しタグを外す作業。
ギター野崎さんは1本1本チューニング作業。「ギターだけあってもダメなんだよ」とプリメラギターのチコさんが大分に送ってくださったチューナーとカポタスト、ダスター。感謝。

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     ひとりでもくもくと作業。1日中支えてくださったKoさん

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     控室にて準備。チャイムが鳴り子供たちが体育館に入ってくるザワザワとした音、声が聞こえてくる。いつもやっている事なのに上手くできない。緊張のせいかピアスが入らず、仕方なく右耳だけ針を折りイヤリング仕様にした。
メンバーも緊張の面持ち。台本を何度も繰り返しながらさぁいざ本番、先生に呼ばれました

~ショーとお話編に続く

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2016年12月18日 (日)

12/20 スタート 「おおいたみんなのギタープロジェクト」

皆様こんばんは!怒涛のつくば発表会が無事終了いたしました。お疲れさまでした。

さて、ブログにてお知らせしましたが、12/20(火)よりクラウドファンディングサイトreadyfor.jpにて「おおいたみんなのフラメンコギタープロジェクト」という活動を始めます。

私の故郷である大分にはフラメンコギターを購入できる場所、習える場所がない為、フラメンコギターを知らない方がまだまだ多いです。またフラメンコギターは高価な為、興味があっても気軽に始める事が出来ません。

このような現況を打破し、大分にフラメンコを広げたく、まずは気軽にギターを習える環境を作る為、無料貸出し用のギターを20本購入し、講習会を開催していこうというプロジェクトです。

12/20より下記サイトで支援を募ります。クラウドファンディングは最初の動向が勝負、とプレッシャーもかけられており、是非是非皆様には12/20にサイトを覗いて、趣旨にご賛同頂けましたらご支援をお願い出来ましたら、本当にありがたく存じます。

https://readyfor.jp/projects/OitaxGuitarraFlamenca

またFacebookなどを通して拡散にもご協力頂けましたら本当に嬉しいです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。東京、大分、スペインにてフラメンコの輪が広がるような活動をこれから展開していきますので、皆様今後ともどうぞ宜しくお願いいたします!

2016年5月 6日 (金)

フラメンコ

あまり連休ぽくなかった連休も終わりましたが、3日に恵比寿のサラ・アンダルーサへ来日中のモンスター達を見に。

久しぶりに胸をすくようなフラメンコ。これぞフラメンコ、というのを見れてワクワクドキドキ。モイとタニェのダブルカンテは最強だ。もう見た目からパッツンパッツンで笑いましたが(プロレスラーふたり)、ふたりの声、最高。特に大ファンのモイはやっぱり素敵だった。矛盾のようですがモイは歌おうとしてないし、聞かせようとしてない。ただそこにいる。自分のなすべき事をしている。そんな風に感じさせてくれる稀有な若手(?、おじさんかな笑)カンタオールです。

超重量級のカンテふたり。そのエネルギーに完敗して若い踊り手は空気のようになってしまう。よく踊っているのだけれど透明人間になってしまう。そこに出て来たソラジャ。やっぱり凄かった。最初から最後までいつもブレずにフラメンコだけを感じさせてくれる。何をやってもサルバヘ、野性を感じる。気迫と集中。超重量級のカンテと同じ圧でそこにいる。ソラジャの凄味に久々にスタンディングオベーションを送った夜でした。これがフラメンコ、わたしが大好きなフラメンコだ。最近そう感じさせてくれるものが少なくなってきているように感じるけれど、でもやっぱりある。しっかりある。フラメンコ、をよんでくれるイベリアさんには本当に感謝です。
タニェももう少し。モイは6月の新人公演までいます。ソラジャとの共演ぜひぜひたくさんの人に見てほしいな。

2016年4月22日 (金)

カンタオーラス

なんだか1回のブログにまとめちゃうなんて、恐れ多くてもったいないお化けが出ちゃいますが、色んな事の合間をぬって憧れの方に会ってきました。
月曜はエスペランサ・フェルナンデスの講習会。

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エスペランサはモレナ(褐色の日焼けした肌)で明るくてはつらつとして踊りながら歌ってくれました。世界中で活躍しオーケストラとの共演などムイ・フラメンコでありながら国際的にも認められる大スターとなった今もとても simpatica 親しみやすくてセビージャのおっかさんって感じ。唄はもちろんですが、発する言葉ひとつひとつがキラキラ輝いて、歌い手の言葉というのは一片の詩のように、簡潔に、でも心にすっとしみ込んできます。そして伴奏にはミゲル・アンヘル・コルテスが!贅沢すぎたなぁ。習ったからって歌えるわけじゃないけど、CDで聞いてたのを生で聴けて感動したし、そのなんとも自然体の歌い方や佇まいを感じられてとてもいい時間だった~。
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そして火曜はイネス・バカンの来日公演を観にアルハムブラへ。
この日イネスは風邪のためのどの調子がとても悪く、後で聞くと注射を打ちパッチを貼って満身創痍でのステージだったよう。イネスらしからぬガラガラの声にこのまま歌い続けられるのかな、とこちらが心配になる。でも奇しくも2日連続でカンティーニャ・デ・ピニーニを聞けたりイネスのブレリアも魅せてくれて感激。
で、2部。あれ?声が出てる。幕間にはちみつた~っぷり飲んだらしい。喉もあったまったか、音響変えたのかと思うぐらい後半は声が出て来た。シギリージャ、ソレア、そして最後にマイクなし歌ったマルティネーテ。神々しかったなぁ。モジャのギターも後半になるほど乗ってきたしふたりの姿を見てるだけでもなんだか違う世界の映像を覗いているみたい。泉ちゃんがホビットみたいだね、と言っていたけれど、ホント。そういう映画に出てきそうなふたり。

生ける世界遺産、雑滅危惧種のイネスのようなフラメンコはスペインでももうあまり残っていないし、残っていてもそれが人の耳に届く機会というのは本当に少ない。タブラオや劇場で歌うのではなくレブリハに住み生活の中で歌う。フェスティバルなどに呼ばれるとヨイショと腰をあげて歌いに行くみたいな。職業としての歌手(カンタンテ)やカンタオーラというのとはまた違う。でもこれこそが正真正銘の、生粋のカンタオーラ。親から受け継いできたものを朴訥に素朴にただただ歌う。その手を宙に舞わせながら。上手いも下手もコンパスが合ってるも合ってないも、そういうものを全部とりはらって中味だけにしたカンテ。

昔アルケミストという本を読んだ。人生を求め苦難を乗り越えたり人に出会ったりしながら旅をして結局自分の探していたものはスタートの場所にあった、というような。フラメンコを始めて、色んなものを見たり聞いたり、感動したりしなかったり、それを入れたり出したり、反芻したり咀嚼したり排泄したり。まわりまわって再び辿りつくような。余分が何もなく水とか空気みたいにただそこにある。まったく違うようだけど自分の中にもいるような。
自分に還る。飾りを捨てていく。
タイプは違えどそれぞれ極みに立つふたりのヒターナ、ふたりのカンタオーラが教えてくれる事。
フラメンコはその瞬間、生き方、生があるという事そのものだなと感じます。

2016年4月 9日 (土)

サラ・アンダルーサとかいろいろ

ちょっとまとまりのない日記です。

昨夜は友人達のライブ観戦で恵比寿のサラ・アンダルーサへ。

猛獣のようなカンタオール、マヌエル・タニェが来日中です。
実力派揃いの夜だったおかげで猛獣タニェのカンテと猛獣使いエミリオのギターはイキイキ飛んでました。踊り手のみんなもそれにバシバシ応えて楽しかった。初めてフラメンコを見るという方と同席したのですが、圧倒される、鳥肌たった~、と興奮の面持ち。久しぶりにタニェのパワーをビリビリと感じてあらためて、こういう場を大切に守っていかないと、と感じました。


ここに職人パコ・イグレシアスや踊り手ももうすぐ来日し、さらに熱いライブが始まる予定。たくさんの方に足を運んでほしいです。

今日は初めてのプライベートメイクレッスンへ。久しぶりに会ったメイクアップアーティストのAちゃんが開口一番「なんか感じがすごく変わった」を連発。若作りキャンペーン中の前髪パッツンのせいか?自覚はまったくないのだが、なんだかどっしりおっかさんぽく穏やかになったんだそうだ(あ、若返ってないね)。体重なんかはあんまり変化ないから、環境の変化プラス経年変化かしら。前は仕事の顔しててシャープな印象だったんだそうだ。でも何だか嬉しいですね。

マンネリな舞台メイクを進化させたく行ったつもりが、なんだか話の流れで普段メイクを教えて頂くことに。普段はあんまりメイクしないのだけどやっぱりだいぶ変わりますね。普段はつけないシャドーをすすめてもらったりして、やはり女子はこういうのでテンションがだいぶ上がりますな。

そして池袋西武でやっている大九州展をのぞく。まさかの生徒さんに教えてもらったのですが、来週火曜までこちらにうちの実家、太田旗店の笑心太のバッグ、小物など展示販売しております。手前味噌ですがなかなか使い心地が良い刺し子のバッグ達。ご興味ある方はぜひ♪

いつものルーティンの外に出て、いつも会わない人に会う。なかなかよい刺激になりました。そしてその勢いでちょっと大きな買い物しちゃった。。。ドキドキ。こちらはまた報告しまーす。

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