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2024年6月25日 (火)

マヌエラ・カラスコ ジャパンファイナル

余韻でまだ興奮しているうちに書いておこう。1曲目のハレオからその音圧に圧倒される。あらためて日本人には無理、と突きつけられ打ちのめされるけど、同時にこれ、これ、と幸せに包まれて、マヌエラが現れた時、全身に鳥肌が立ち、それだけで視界がうるむ。ああ、また会えた。最高でした。行けて、あの場にいれて本当に良かった。特別な夜になりました。

全員がただただ素晴らしく、血があり、純粋なフラメンコがあり。エンリケ、ペドロシエラとマヌエラとの歴史があり。ルイスがセビージャの華を添え、若いタニェが馬力で支え、ああ娘サマラもすんごかったなぁ。次女はなんか若かりし日のジョランダエレディアみたいで懐かしいフラメンコ。日本人で1人入った森川くん、立派だった。本当におめでとうございます。

実は初めてセビージャに留学した時マノロマリンの学校で同じクラスでレッスンを受けていた娘サマラ。彼女は15歳くらいだったけどもう容姿は完成されていてマヌエラそのまんま、10代とは思えぬ風格で、でも心は子供だからママは世界中をツアーして家にあまりいないの、と言ってたなぁ。人種や血のどうしようもない違いをまざまざと感じた21歳のワタシは30年経った今、またその違いを全身で感じる。凄いフラメンカになってた。あの歌、踊り、ヒターナのとてつもないエネルギー。勝手に姉さん気分で感慨深かったです。

エンリケのカンテも圧巻。凄いってわかってるのに毎回驚くやつです。衰え知らずの声。どういう喉してるのか、さらに凄かった。マヌエラが踊る時にはエンリケでなくては。

女王はハレオ、カーニャと存分に踊り、最後は絶対のソレア。ホアキンアマドールへの思いを語った映像からペドロのギター、エンリケが立ってるだけで涙腺崩壊し、マヌエラ様出てきた時には号泣。最後は嗚咽。ああ。本当にありがとう、ありがとう。今思い出しても泣けてくる。ずっとずっと憧れて見てきたソレア。昨日は今まで観た中でも魔法がかかった忘れられないソレアで、いつもはちょっと恥ずかしいけど自然と立ち上がって拍手をしていました。品格と野生。結局これが最高なんだよー、好きなんだよおう、ありがとおおおと心が叫んでました。

興奮冷めやらずで久しぶりの大好きな方々と公演の余韻をサカナに喋り尽くす。窓際の席で飲んでたら、イベリアの蒲谷会長の姿が。会いたかった。日本に初めてマヌエラを連れて来てくれた社長。あ、もう社長じゃないけどワタシにとっては社長。この方のおかげで、私達の世代はスペインのど直球のどえらいフラメンコスと出会うことが出来て、まさかの一緒のステージに立たせてもらって、もまれて、エンリケに鍛えられて。感謝してもしきれない方。きっとこの日の舞台を誰よりも感慨を持って見つめていたのだろうな。蒲谷さんにもお礼が言えて良かったです。

30年の時をへて、いまだ自分の心をこんなに震わせるものに出会えて本当に幸せなことです。そして、これからは家族のために踊るというマヌエラ。ひとつの時代が終わるのだなぁ。長い間、最高をありがとうございました。でもまた見たいなぁ、会いたいなぁ。

で、ホテルに帰るも、また違う友達とチャットでやばかった、フラメンコしたいねー、燃えたねーと盛り上がる。で、4時台始発の山手線に乗り今ここ羽田。帰ります。マヌエラファイナル公演は本日も渋谷さくらホールにて。迷ってる人は絶対絶対見逃さないでー!!!

呼んでくれたフラメンコを愛し過ぎてる三枝雄輔くん、そしてスタッフの皆様本当にありがとうございました。今日も大盛会となりますよう。


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