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2017年7月 8日 (土)

一期一会

1日に発表会を終え、東京の家を片付けて3日に大分へ帰りました。4日の朝から台風。
5日にアニーことアナ・マリア・ロペス先生と招聘してくださったDesde JerezのK子さんを別府で迎える。

空はどんより雨模様。と夕方になり、家で3人でご飯を準備していたら空がピカピカと光り始めました。と雷鳴も鳴り止まない。1時間、2時間。空は不気味な色に光り続け、雨は大きな音をたて続ける。と携帯が緊急警報。家にはテレビがないので、ラジオをつけると「命を守るために行動してください」「逃げてください」「がんばってください」と叫び続けるアナウンサー。どうしよう。どうなるんだろう。アニーに不安を与えてはいけない、と何事もないように振る舞うけれど、雷がもう尋常じゃ無い。アニーは優しく「私は平気よ」と言ってくれました。

県北、福岡で大変な事態になっているらしい。別府市も警報地域で携帯が嫌な音を立てる。鉄橋や家が流された?これはただ事じゃない。。。フラメンコ仲間の住む地域が大変らしい。みんなどうか無事でいてよー。この夜は一晩中雷と雨がやって来て、翌朝からも先の読めない状況。どうしよう。どうなるんだろう。
本日、8日、ゲスト達をそれぞれの場所へ無事見送る事が出来ました。色々有り過ぎたので、ギタリストを送った後、体の力が抜けて空港の駐車場でしばしボーゼンとしてしまった。この3日間の間に、おそらくあの5日の夜に多くの方々の命が失われ、生活が破壊されてしまった。
私達は先が読めない状況だったけど、とりあえずやろうとしていた事をやるしかありませんでした。夜のうちからクルシージョのキャンセルの連絡が続いたけれど、あの状況では仕方ない。でもできる事をやろう。そんな状況の中でのアニーのクラス。あぁ、なんて素晴らしかった事か。彼女の紡ぎだす全てが魔法でした。ひとりひとりの目を見て話すアニー。丁寧に丁寧に。小さな、でもとても素敵な事を大切に踊る。素直。自然。慈しみ。色んな事に押し潰されそうな気持ちも、心配も、クラスの間だけはスーっとどこかへ消えていきました。ジャマーダもパソ・デ・ブレリアも、その唯一無二の感性で、ユーモアたっぷりに教えてくれる。フラメンコを教えていく事、踊っていく事についてこのところずっと悶々としていたけれど、言葉にできない、でも確かな何かを残してくれたと思う。今回、3日間一緒にいて沢山話をしてくれました。クラスでも沢山歌って、たくさんたくさんくれた。忘れがたい時間でした。
まだ九州は天候が不安定で少しずつゾーンを変えながら雨が続いています。罹災された方々のニュースをテレビの映像で見て愕然としてしまう。家の周りは町全体が霧と湯煙に包まれ視界が遮断される。先の読めない自然に対する恐怖や不安。魔法のようなキラキラした時間。全く真逆のものが交錯した3日間。いつ、どこで、何が起こるかわからないなと思います。だからこそ、この前チェマが言ってくれた「一期一会」という言葉の意味をあらためて深く噛みしめた濃い濃い、忘れ難い経験になりました。アニー、本当にありがとう。暗い暗い灰色の空の下、あなたがいてくれて、私たちは心を温める事ができました。晴れやかな別府湾を、扇山を見せたかったです。またもう一度、ここで会えるようがんばります。そして、ヘレスに会いにいきます。
豪雨の犠牲となられた多くの方々、心よりお悔み申し上げご冥福をお祈り申し上げます。罹災され今も不安な夜を過ごしている方々、どうか頑張ってください。これ以上被害広がりませんよう、一刻も早く雨が止むよう祈るばかりです。
お見舞い、励ましのメッセージ頂きました皆様、クルソに関わって頂いた全ての皆様、本当にありがとうございました。

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