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2015年10月23日 (金)

フェルナンドデラモレーナ

フェルナンドデラモレーナ
昨夜はサラアンダルサへ。ヘレスからやって来た3人の国宝フラメンコスに会いに。

フェルナンドデラモレーナ。
齢70にして初めての来日。
支えるルビッチ、そしてヘレスのソニケテ、アリ。3人が並んでるだけで拝みたくなる神々しさ。

早々に予約した甲斐あって整理番号3番!一番前のど真ん中ー!フェルナンドー!グアポー!ポケットチーフ、素敵過ぎるネクタイのスーツで舞台に上がる姿は惚れ惚れする格好良さ。大きな身体のど真ん中から発してるのは一体声なのか、とてつもない熱い濃いエネルギーを浴びました。言葉では言い尽くせない。

アリとドミンゴがフェルナンドを見つめる姿は愛としか言いようがない。

そしてフェルナンド。

この遥か遠い恵み多きあなた方の土地によんでもらって、こんなに沢山の方々が集まってくれた。わたしの魂を捧げます、

と言って歌い始めた。胸が痛くなるカンテホンドの珠玉。真っ直ぐ前を見据えて時に白目をむくように痛みをさらけ出す。なんだかわからないけど涙が自然と出てくる。

そして彼らのブレリア!やっぱりブレリア!笑いが止まらないよー。1番前の特権、舞台に足をくっつけたら、3人が足で踏むコンパスの振動が伝わって来た。幸せな幸せな時間。

何度となくアンコールがかかり、彼らを招聘した島村香ちゃんが呼ばれる。彼女のアフィシオンが私達に日本中にこんな素敵な時間をくれた。同世代の彼女の思いにまた涙が止まらなくなる。

フラメンコはやっぱり最高だ。
フラメンコはカンテだとか、真剣で神聖なものだとか、声高に言う事が無意味に感じる。彼らを聞けば、見れば、感じれば明白。フラメンコは生きる様。生きる事を愛する様。でとにかく最高。

なりやまぬアンコールの波にフェルナンドの目に涙がいっぱいになっていた。70歳で初めて、スペインの田舎町ヘレスからやって来て、この国でこんなに愛されてるって事が信じられないって顔をしながら、うるうるしながら何度も胸に手を当ててありがとうと言った。

ありがとう、ヘレスの宝物さん達。
そして香ちゃん。心のイガイガがぜーんぶ流れていくような、みんな幸せになった夜でした。

行けなかったけど同じ時間にアルハムブラではホセバレンシアやルイシート、オルーコ達が素敵なコンパスをまわしていたはず。東京は今凄いアルティスタ大集合状態。

その一途な愛だけで想像を絶する重荷とリスクを背負いながら彼らをよんでくれた香ちゃん、あーしゃ。彼女たちのアフィシオンと情熱に心からの敬意と感謝を。ありがとう。誇らしい日本のフラメンカス!Oleeeee!

日曜はあーしゃこと松彩果さんの公演。ホセバレンシア、ファンレケーナ、ルイスペーニャ、オルーコ。こちらもどえらい事になります。チケットまだ買ってない方、急いで急いで!

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