近所にある”やよい軒”というチェーンの定食屋さん。あんまり入った事はないのですが、先日お店の前にはためくポスター(垂れ幕?)に釘付けに。
何と「期間限定 とり天とだんご汁定食」。ひょえぇええ。こんな関東チェーンっぽい(なの?)お店で、なんでだ。そうそう、とり天とだんご汁は我が故郷おおいたの2大名物料理。大分を離れた大分人には何より懐かしく恋しく愛おしいソウルフード。
つい最近も、「今月こそ、西池袋の大分料理”かぼす”でとり天とだんご汁を食べる」
という目標を立てツイッターで宣言したばかり。
近いうちにやよい軒とやらにも行ってみなければ、と思っていたら何と本日。いつもお昼を買っている勤務先近くの手作りコンビニヤマザキデイリーにも「とり天丼」なるものが。
思わず購入。見てわかる通り、マヨネーズなどうっすらかかり、チキン南蛮的である事は否めないが、大塚のコンビニまでおおいたのとり天の威力が進出しているとは誇らしいかぎり。
味もまさにチキン南蛮。とり天の素晴らしさはあっさりしている事だと思うのですが、べったり濃い甘辛味だった。。。でもでもいいの。とり天って言葉ががこんなに浸透してるってだけでちょっと興奮。
私は上京するまでとり天が郷土料理だって全く知らなかった。だって鳥の天ぷらだもん。コンセプトは至って普通。キスの天ぷらやエビ天と同じように当たり前の感覚だったので、東京にとり天がないと知った時のショックは大きかった。大分ではごく普通にとり天弁当というのが売られていたが、こちらでは
「え~、鳥のからあげでしょ。からあげ弁当だよ。」と冷たくあしらわれ「うそ~ん。とり天だよ。知らないのぉおおお。」と愕然としたもの。
サクふわでポン酢でさっぱり食べるとり天の美味しさ、是非一度ご賞味あれ。おうちで作っても美味しいよ。
私のとり天ベスト1は、今はもうない大分「味坊」の鳥天弁当。府内5番街のちょっと入った所だったっけ。
基本、揚げ物をたくさん食べるとすぐ気持ち悪くなる体質で、揚げ物はあまり好んで食べないのだけど、ここのとり天は一口サイズで脂肪が少なくて、山盛りで出てくるんだけど必ず完食してたなぁ。
いかにも気難しそうな無口なおじちゃんがモクモクと作っていて、ちょっとした緊張感のあるお店だったけど、何を頼んでも超美味しくて連れて行ってもらうのがお楽しみでした。頑固親父店長さんがいなくなって、あの味はもう2度と食べられないけど、いまだに母親や姉とは「美味しかったよねぇ。」と話す。これってすごいよなぁ。職人さんとしてホントいい仕事してたんだねぇ。
目標というか、小さな希望。今月は「カボス」にとり天とだんご汁食べに行くぞ~。
余談ですが、ばんそうこうの事、ウチでは「リバテープ」って呼んでました。これも全国共通だと信じていた初めての外語祭。同級生に「リバテープって何」って聞かれて「何ってリバテープですがな。」と返したワタシ(笑)。
狭いようで広いですねニッポン。