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2009年4月 5日 (日)

恩師

意外に思われる事が多いのですが、小学生の頃祖父の家の近くの道場で剣道をやっていました

明治の男、祖父の意向で始めたものの、子供の時から冷え性だったため、冬は道場で裸足で正座するのが苦痛で苦痛で、近所の友達の家に逃げ込んで稽古をさぼった記憶がうっすら。でも剣道の一瞬の気合や型の美しさ、何より始める時と終わりの礼がかっこよくて好きだったなぁ。いまだにシャンプー後のタオルは剣道の手ぬぐい方式で巻いております

その時の師範であり、5歳から続けていたピアノの先生の父君でもある先生の訃報を本日聞きました。剣道は中学に上がった時に辞めてしまい、その後なかなかお会いする機会もありませんでした。。。

高校卒業までお世話になったピアノの先生伝いに聞いたのか、直接言って頂いたのか。情けない事にその辺の記憶が曖昧ではありますが、私がずっと心に刻み込んできた言葉が又ありありと甦って来たので追悼と感謝の意を込め書いておこうと思います。

「何かを真剣に身につけなさい。もし泥棒が来てあなたの服や持ち物や、目に見える色んなものを盗んでいったとしても、あなたが自分の中に身につけた技術や芸というものは誰がどうやっても奪い去る事はできない。そういうものを持ちなさい。」

剣道もピアノも中途半端になってしまい現在に至った私ですが、フラメンコに関わって来た10数年、いえその前からずっと、事あるごとに私の指針となり、励ましとなり、戒めとなってきた大事な大事な言葉をくれた先生。今も踊り始める、動き始める前に、立ち合い前の道場の澄んだ空気を思い出し心を落ち着けている自分がいます。女の子の少ない道場で、優しく厳しく温かく見守って頂いた事はずっと忘れません。

人に礼を尽くすこと、誠実に精進すること。見失いそうな時に又この言葉を繰り返し思い出していきます。本当に本当にありがとうございました。

黙禱。

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